西空の彼方に
細く傾いた
真冬の眉月
儚い風につかまれて
淡い淡い粉雪が
私の頬に舞い落ちた
涙腺が糸のような雫を押し出し
冷たい結晶を溶かしながら
やがて
夕闇に消えていく
雲の上から
手を振るあなたに
私の声は届くでしょうか
ぎゅっと瞼を絞ったら
潤んだまつ毛の隙間を
ひとつ光る明星が
こがね色に染めていた
Writing & Photo art by Kei
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雪の降る日に
虹を渡った
大切な人へ
想いをよせて